理想の恋の見つけ方

「お金がなくて苦しい」

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「お金がなくて苦しい」は本当か
といった記事を見ました。


最近は「貧困」という言葉を頻繁に目します。
子どもの貧困、老後の貧困などのニュースもよく流れます。

このブログも貧乏という言葉がついています。

私は低収入で生活はぎりぎりで
とても苦しいのですが、

その記事には
現代人のぜいたく病からくる
不満ではないかと感じることがあります
 
と書かれていました。


確かに、私の子どもの頃は
エアコンも携帯電話もなく
家には車もなく、
それが当たり前で不便だと感じたことはなかったです。

学校にもエアコンはありませんでしたね。

夏は「あつい~」と言いながら
窓を開け扇風機でした。

しかし今は、
真夏にエアコンがなければ不満を感じるし
苦しいのに携帯電話は解約出来ません。

私の場合は家電話がないので
携帯がないと困りますが、、。






便利さに慣れてしまい、
買えない状況や
がまんしなければならない状況に
不満を感じてしまいます。。

生きていくには確かにお金がかかりますが
「お金がかかって当たり前」
「みんなも同じ出費をしている」
「しょうがない」
と考えている以上は、
きっと生活が苦しいのでしょう・・・。


貧乏で苦しいという不満は、
便利さに慣れて「それが普通」になり
それ以下の状態が我慢できないから
かもしれません。


私はぎりぎりの生活と言いながら
携帯ではなくスマホを持ち、
家はネットも繋がっていて
リビングにはエアコンがついています。

贅沢病に冒されている、
案外なくても困らないものに
お金を使っているかもしれない、

とその記事を読んで思いました。


一度振り返ってみるといいのかもしれません。





ご訪問、そして 
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

応援していただけると嬉しいです。
 
背中に衝撃を感じた瞬間。
つくしは足元がふらつき、前のめりになった。そして前に立つ男性の背中にぶつかった。
すると男性がびっくりした様子で振り向き、慌てて「す、すみません」と詫びた。

駅はそれなりに混雑していたが、通勤通学のラッシュ時ではない。
今の時間はホームの人影はまばらで、押し合うような状況ではない。それなのに突然強い力で背中を押された。
つくしは振り返り後ろを見た。けれど背後には誰もおらず、到着した電車の扉が開き乗客が降りて来ると、横を通り過ぎて行く。
そして人の流れはどんどん電車から離れて行き、発車しますとアナウンスが流れると、つくしは慌てて電車に乗った。
そして扉の傍に立ちホームを見た。やがて電車は緩やかに動き出始め、スピードを上げて行った。 

それにしても今のは一体何だったのか?
背中を押されたのは偶然何かが当たったというのではない。
誰かの手で押されたのは確かで、ああいった行為は悪意があると言ってもおかしくないはずだ。

つくしは、ホームの先頭に並んでいたのではない。
そして幸い前いた男性はがっちりとした体格で、つくしがぶつかってもびくともしなかった。けれど、状況が違えば大変なことになっていてもおかしくない。
それにしても、一体誰がそんなことを?悪戯だとすれば許せなかった。そして暫くすると、ぞっとして背筋に冷たいものを感じた。
考えたくはなかったが、故意だとすれば何故?ということだ。
けれど、誰かが何らかの悪意を持っているとすれば誰が?ということになるが心当たりはなかった。

だがそれから目的地の駅まで、ひどく緊張した姿勢で立っていた。
そしてそのままの姿勢で電車を降り改札口に向かい目の前にそびえ立つ道明寺ビルへ向かったが、つくしは物事を悪い方へと考えるのは嫌だった。だから背中を押されたことは、単なる悪戯でつくしに対して何かをしようというのではないと思おうとしていた。

そうだ。つい先日もニュースで言っていた。駅の構内で通行人にわざとぶつかって歩く男の話を。だからあの出来事は質の悪い悪戯だと自分に言い聞かせ思考を切り替えた。
そして気を取り直してビルの受付けに着くと、「牧野と申します。3時に副社長秘書の西田さんとお約束があります」と言い取り次いでもらうと、入館証を貰い案内されたエレベーターに乗った。

今日はあの時の、財団の面接の日のような緊張感は無かった。
けれど、別の意味で緊張しているかもしれない。
だから何度か深呼吸をした。
何しろ行き先は最上階。そこが誰でもが簡単に行ける場所だとは思っていないからだ。
それにこちらは専用エレベーターですのでと言われ、操作パネルで入館証を読み取らせるとエレベーターは動き出したが、あっという間に最上階に着き扉が開くと、そこには秘書の西田が待機していた。
そして秘書に先導されて副社長室に入るが、そこは副社長応接室だと言われ今お茶をお持ちしますので、と言われソファに座って5分程待つと女性がコーヒーを運んで来た。そして今度は奥のドアが開いてダークスーツの道明寺副社長が現れた。

立ち上って挨拶をしようとしたつくしに、そのままでと言い真正面に座った道明寺副社長は、前のめりになりいきなり顏を近づけて来た。
その動作は初めて会ったとき、エレベーターが止り閉じ込められたことで約束の時間に遅れ、面接はしないと言われ立ち去る男を追いかけて行った時も廊下でもされたことで、あの時はぎょっとしたが今は驚かなかった。
何しろこの男性のすることは意表を突いているからだ。
だがそれでも、あまりの近さに思わず身体がのけ反っていた。